性病は誰にでもかかる可能性がある病気です。主に、性行為をした後に発症しますがコンドームをしているかたといって必ずしも防げるわけではありません。
今回は、感染者数の多い性病と、性病になってしまったときの対処法を解説していきます。性病かもしれないと思う人、性病にかかるのは二度目だという人はこちらの記事を読んで、落ち着いて対処しましょう。
近年増えている梅毒
日本で20代の若者を中心に近年増加しているという不安な性病の一つです。「日本感染症学会」の公式サイトには、梅毒の発生頻度について以下のような記述があります。
日本では2010年以降、報告数は増加傾向であり、2018年の年間累積報告数は6,923人と増加の一途を辿っている。年齢別では、男性は20-50歳代、女性は20-40歳代が増加しており、男性は2009年以降、同性間での性交渉による感染が50%以上であったが、2015年以降は異性間での性交渉による感染割合が増加している。女性は、異性間での性交渉による感染が過半数を占めている。感染から1年未満の梅毒患者と、性交渉した際の感染率は約30%と推定されている。
日本感染症学会「梅毒」より
とくに、風俗の利用者や提供者による感染の広がりが懸念されています。
感染すると全身にさまざまな症状を発症します。自覚症状としては陰部や口唇部、肛門部に無痛性のしこりができ、股の付け根部分のリンパが腫れているといったものです。ただし、無症状のまま病状が進行することもあるので注意しなくてはなりません。
検査や治療が遅れた場合や放置した場合には長期間の経過で脳や心臓に重大な合併症を引き起こすリスクがあるので、早めの対処が必要です。一般的な対処法としては、約1ヶ月分の抗生剤の処方が行われます。
完治する前に確認検査を怠った場合や症状がなくなった場合に薬の服用を止めてしまうと再発するおそれがあるので自己判断は禁物です。
性交渉から感染する不安な性病
クラミジアは最も感染者が多い性病と言われており、性交渉によって粘膜から感染します。
男性の場合、尿道炎や精巣上体炎などに発展するリスクがあり、悪化すれば男性不妊の原因になるので注意が必要です。
女性の場合、子宮頸管炎や子宮内膜炎、卵管炎などを引き起こす可能性があり、やはり悪化すると不妊症の原因になります。
オーラルセックスで咽頭粘膜に感染した場合には、咽頭炎や扁桃腺炎のリスクが高まります。自覚症状としては排尿時に違和感を感じる場合や尿道が少しかゆい、透明な液体が尿道から出ている、女性の場合、おりものが増えることや生理痛のような下腹部の痛みがあるなどです。
ただし、男性の約50%、女性では約80%の方が無症状のまま感染していることがあるので注意しなくてはなりません。
抗生剤の服用による治療となります。対処法としては病院で抗生剤の処方を受け、指示通りに服用することです。
再発を繰り返しやすくなるカンジダ
真菌(カビ)に起因するもので、性行為を通じた感染のほか、頻繁な性行為で陰部に摩擦が生じたとき、疲労や風邪などで免疫力が落ちたときや陰部を不衛生にしているときなどに起こりやすいです。
男性の場合、陰部のかゆみや陰部から白いカスが出たり、女性の場合はかゆみのほか、白いヨーグルト状のおりものが出たり、陰部が腫れることがあります。
特に原因がなくても、一度発症すると定期的に症状を再発する方もいるので、常に性感染ではないため、通常の性病とは少し違うタイプです。
対処法としては男性の場合は患部に塗る軟膏の処方、女性の場合は軟膏と腟錠の処方が行われるのが一般的です。
まとめ
梅毒は、性病の中でもとくに注意が必要な病気です。あなただけでなく、性行為をしているお相手にも影響を及ぼしますので、お互い理解を持ち予防していきましょう。無症状で感染している可能性もありますが、女性はおりものの変化で分かりますので定期的に観察しておいてくださいね。
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